先週末、喜多方市に在る新宮熊野神社「長床」を見に行ってきました。大イチョウの黄葉が有名で、紅葉情報で報道される事もあります。
新宮熊野神社の由来は、パンフレットによれば、源頼義・義家親子が天喜三年(1055年)「前九年の役」で陸奥征討に赴く際、武運を祈って紀州熊野から、熊野堂村(現河沼郡河東町)に勧請創建したのが始まりと伝えられています。
新宮熊野神社には、数多くの国・県・市指定の文化財が有ります。中でも「長床」は、昭和38年に国の重要文化財に指定されましたが、その建立年次は不明のようです。
寛治三年(1089年)の建立とすると、時代的に見て東北地方では長床が一番古く、35年後の1124年に平泉の中尊寺金色堂が建てられ、続いて1160年に白水阿弥陀堂が建てられたそうです。(解体調査によれば、形式・技法等から平安末期の建立と見られる)