2017年9月アーカイブ

日本経済新聞によると、FX(外国為替証拠金取引)を手掛けるミセス・ワタナベ(日本の個人投資家)は、1ドル110円40銭台を付けた8月30日の米国市場で巨額のドル売り注文を出したそうだ。

約2週間ぶりのドル高だったようで、ドルを高値で売る絶好機と映ったようだ。ミセス・ワタナベ得意の円売りが影を潜めたのか、それとも利益確定に動いたのか?

同日までの1週間のドル売り額は年初来最大となったらしい。


一方、北朝鮮のミサイルが北海道上空を通過して太平洋上に落下した8月29日、東京市場での急落も懸念されたが、最大で前日比170円程度の下げ幅と限定的だった。日本経済新聞は背景として、東京市場特有の要因を挙げていた。

・「ミサイルなどを始めとする北朝鮮問題に投資家が慣れてきている」側面(SBI証券の藤本誠之客員マーケットアナリスト)があるようだ。
・「戦争までには発展しないだろう」との見方(しんきんアセットマネジメント投信の山下智巳主任ファンドマネージャー)が支配的だ。
・下落局面になれば「日銀による買い支えがある」との安心感(国内証券のトレーダー)も働いている。
・中長期の国内機関投資家は「17年4~6月期決算後から動きに大きな変化がない。様子見姿勢を貫いている」(東海東京証券の太井正人グループリーダー)という。


これから円高に振れるのか株高になるのかどうかは、闇の支配層以外誰も分からない。

ETF(上場投資信託)を通じた日銀の日本株買いで下値が限られる事に多くの投資家が慣れてしまった今、1万9000円を割り込む展開となれば日銀による買い支えが当然期待される事だろう。

だが、日本株が大きく売り込まれる状況が出現した時、日銀だけでは買い支えられなくなった時、機関投資家が行動を起こせるのかどうか?
ミセス・ワタナベの大胆な判断が正しかったのかどうか?


鍵はトランプ大統領が開戦事由を手に入れられるかどうか。自重しろよ、金正恩委員長!!

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