2018年1月アーカイブ

昨年末、日銀金融政策決定会合後の会見で、保有残高が20兆円を超えるETF(上場投資信託)の買い入れは株式市場を歪めるとの懸念について、黒田日銀総裁は「金融的な行き過ぎが起こっているとか、バブルが起きているという状況ではない」と強調した。

更に今月23日、同会合後の会見で黒田総裁は、ETFの年6兆円ペースの買い入れ見直しの議論に触れ、「株式市場の過度の期待の強気化は観察されない」と述べた。

本当にそうか?

○黒田総裁が2013年に異次元緩和を導入した1年後、日銀は株価が上昇中でも金融緩和を継続できるように、「金融活動指標(ヒートマップ)」における株価過熱警報の基準を変更し、力尽くで株価を押し上げてきた。


◆株価の過熱警告サインが出難くなる

「金融活動指標(ヒートマップ)」は、バブルの発生の可能性を早めに察知するための指標で、バブル崩壊やリーマン・ショックが日本経済に深刻な打撃を与えたことを反省し、株や土地市場の過熱を早めに知るため12年に導入。不動産や企業の設備投資、株価などの14項目で過熱の警報サインが示される。

株価では過去のTOPIX(東証株価指数)のデータを基にトレンドを算出。トレンドの上下に一定の帯域を設け、超過した場合に「過熱」や「停滞」と判定する。

東京新聞の「株価 過熱サイン出にくく、日銀 バブル警報緩和」記事によれば、東京新聞がニッセイ基礎研究所の上野剛志氏の協力を得て調べた結果、日銀が14年4月に基準変更した際に帯域の幅を広げたため、その後株価の過熱を警告するサインが大幅に出難くなっていた事が判明したらしい。

株価の上昇局面でも日銀が株を買い続けていることで、株価を実態以上に押し上げバブルに繋がると、専門家から懸念が出ている。


◆日銀の常識は世界の非常識、中央銀行の株買いは禁じ手

世界の主要な中央銀行で「禁じ手」とされる株の直接買い入れなど誰もやっていない。日銀の株買いが「株価押し上げ策」と揶揄される所以である。買う理由が曖昧な上、自らの財務へのリスクを高め、続ければ続ける程止める時に価格が暴落する危険も増す。

株価は経済が成長して企業が儲かれば上昇する「景気の鏡」だ。

昨年7月まで日銀審議委員を務めた木内登英氏は、「事実上株価を上げるためにETFを買っている状況。市場を歪めており、早く買い入れを減らすべきだ」と提言している。

東京新聞だけでなく日本経済新聞の記事でも「株価が午前中の取引で0.5%以上下げると、午後に必ず日銀が買っている」と書いている。

○「下値では必ず日銀の買いが入る」と言う外国のヘッジ・ファンドも存在するほど、市場参加者の甘えが蔓延し、結果的に日本の国富が海外に駄々漏れする事態に陥っている。本当にそれで良いのか?

昨年末に急激に値を上げて、1BTC=230万円超えの最高値を付けたビットコイン。しかし、今月17日には一時約100万円と、凡そ1ヶ月で半値以下に急落(瓦落がピッタリ?)した。

ニュースサイトを覘くと、中国や韓国、ドイツなどが規制強化に乗り出す事への懸念が高まっていることが価格急落の背景にあり、他の仮想通貨「イーサリアム」や「ビットコインキャッシュ」も大きく値を下げたとある。

先月の異常な値上がりが、投機的・熱狂的吊り上げだったと言えば言えなくもないのだが。何の価値の裏付けもないビットコイン(仮想通貨)は、暴騰暴落を演じさせられる側面があるという事かも知れない。

それにしても、「ねずみ講」と同類(と思われる)のビットコインが、何故ここまで持て囃されるのか不思議でならない。

以下の4記事(ニュース記事だったか、ブログ記事だったか忘れたが)を読んだら、ビットコインは紛い物だという事が分かりそうなものだが...。

・ついに220万円超え「ビットコイン暴落で損するのは日本人」警鐘鳴らす元日銀マン
・仮想通貨のマイニングに使用された電力、すでに世界159カ国の年間使用量を上回る
・ビットコインの「採掘」 2140年に発行上限に達する
・狂乱のビットコインが抱える「構造的リスク」

大体、昨年11月末時点で、既にビットコイン発行上限2100万BTCの内80%が発行済みとなっている。しかも、残り20%のビットコインは120年以上かけて、ゆっくりと発行されていく事になっているらしい。

採掘(マイニング)に対する報酬(リワード)は、初期には50BTCだったが、現在は12.5BTCに減少している。今後凡そ4年毎に6.25BTC→3.125BTC→1.5625BTCと半減する事になっている。

マイニング業者の得る収入(報酬)はどんどん減っていくのに、マイニングには大規模なコンピュータ資源が必要とされ、計算のために大量の電力を使わなければならない。

○期待される報酬額が採掘コストを下回って、採算が赤字になった場合に、誰が態々採掘を行うと言うのか?
 どこかの時点でマイニング業者が大量に撤退してしまえば、ビットコインのシステムを維持していくこと自体が困難になる事は想像に難くない。

性病の梅毒患者の感染拡大が全国で止まらない。国立感染症研究所(感染研)によると、昨年の患者数は5279人(12月3日時点)と2011年の827人から急増し、特に20代女性の感染が目立つとの事。

東京都1626人、大阪府745人と都市部に多いが、地方にも影響が及んでいる。特に西日本で顕著で、熊本県では一昨年比4.3倍(65人)、岡山県4倍(160人)、広島県2.5倍(122人)と、全国で梅毒患者が急増している。

梅毒感染が妊娠時期と重なった場合、妊婦から赤ちゃんに母子感染する「先天梅毒」の報告も増えているようで、赤ちゃんが死亡したり後遺症を負ったりしているため、産婦人科医や自治体などは危機感を強めている。

性器クラミジア感染症や淋菌感染症(淋病)など、主な性感染症の患者数は横這いなのに、梅毒患者の増え方は際立っていて、勢いは暫く収まりそうにない。

梅毒感染急増に気が付いたのは、郡山市が発行している昨年末の「広報 こおりやま」で梅毒検査を勧めていたからだ。郡山市の梅毒血液検査の勧めは、市の担当者が感染拡大を認識しているって事だよね?(豪いこっちゃ、郡山市の20代女性は大丈夫か)


◆感染の原因は?

梅毒は主に性的接触(性行為や接吻など)を通じて粘膜同士や皮膚の傷口から、「梅毒トレポネーマ」という細菌が体内に入る事で発症するが、口や肛門からも感染するらしい。

男女間、同性間、いずれの性的接触でも、男女共に感染の恐れがある。予防にはコンドームの利用が有効だ(と言われているが、完全には防げないらしい)。

何故急増しているのか詳しい理由は不明だが、専門家の間では性産業に従事する女性と男性客の間で広がっていると推測されており、大都市に集中しているが、地方でも増えているとしている。


◆症状

・1期梅毒
感染から3~6週間で、性器(稀に口唇)にしこり(やがて、潰瘍に変化)ができたり、股関節付近や首のリンパ節が腫れたりする。潰瘍は痛みや痒みを伴わないことが多く、特に女性は気付かない場合が多い。

・2期梅毒
3ヶ月経つと、掌や足の裏など身体全体にバラの花びらが散ったような「バラ疹」という赤っぽい発疹が現れる。通常、痛みや痒みは無い。皮膚が盛り上がる発疹や首のリンパ節の腫れが出ることもある。

・晩期梅毒
治療せずに放置すると、弁膜症などの心臓の病気や、認知症のような脳の障害、失明など重い症状が出ることがある。感染から数年~数十年後に症状が出る。

注意) 1~2期の症状は自然に消えるが、菌は体内で増殖しており、人に感染させる危険性が高い。一部の患者に髄膜炎や目、脳の異常が出ることもある。

妊婦が感染すると母胎から胎児に感染し「先天梅毒」を発症する可能性がある。胎児の肝臓肥大などで分かることがある一方で、感染が見逃され、学童期の視力低下などで気付くこともある。


○貧困が20代女性の感染急増に関係あり?

大学を卒業しても就職出来ずに性産業に走る、これが梅毒感染急増の一因なら、今後も20代女性の梅毒患者が増える事はあっても減る事はない。

だとしたら、風俗店で働くだけでなく、援助交際なども、大いに関係があるのではないか?

高校生や大学生、特に女性は、現状のままで良いのか? 選挙権が18歳まで引き下げられたと言うのに!


追記:

安倍首相が日銀法を改正してでもやらせると息巻き、黒田日銀総裁に無理強いした異次元の「金融緩和」は、投機筋や資本家、大企業などに多大な利益をもたらしたが、国民の大半には何の恩恵ももたらさなかった。

大多数の庶民が潤うことなく、一部のトレーダーや大企業だけが大儲けをしても、結果として「税収増」には繋がらず、国民の「生活の質」が向上することはほとんどなかった。

「週刊現代」2014年の独占インタビュー、世界一の投資家ジム・ロジャーズの「日本経済に何が起きるのか、教えましょう」引用

現実をよく見れば、1億人を超える日本人の殆どが幸せにならずに、一部のトレーダーや大企業だけが潤っている。

それが果たして良い政策と言えるでしょうか。

安倍首相の答えは「イエス」でも、多くの日本人にとっては「ノー」でしょう。

3月11日の会見で日本銀行の黒田東彦総裁は慌てて否定をしていましたが、いま日銀が追加の金融緩和をするのではないかと囁かれています。

これも馬鹿げた話です。

追加緩和を実施すれば株価が上がるので株のトレーダーはまた大喜びするでしょうが、多くの日本人にとってはコストアップという形でより首を絞められることになるだけです。

追加緩和への期待感がマーケットでしか騒がれていないことが、如何にも象徴的です。

昨日1/9は日経平均が高値で寄り付き、為替も若干円安に振れていたので、年初来からの円安株高傾向が継続するかと思いきや、行き成りの円全面高!

何で~と思いながら前夜のNYダウを確認するも、約13ドル安の終値。S&P500やナスダックはプラスの高値圏。北朝鮮情勢も安定してるし、中東も小康状態。

円全面高になる要因が見当たらないと思っていたら、どうも日銀の動きに動意づいただけらしい。

日銀が公開市場操作=買い入れオペで、超長期債対象の予定額を前回から減らした事により、長期金利が上昇、為替相場は円全面高となったようだ。

その後も日銀オペ減額による影響で、長期金利上昇による円買いが継続(ドル円・クロス円の売り)。200円超高値で寄り付いた日経平均は、約90円高まで上げ幅を縮小。

ドル円は、 113円10銭台から112円50銭台へ。
ユーロ円は、135円40銭台から134円60銭台へ。
ポンド円は、153円40銭台から152円70銭台へ。
豪ドル円は、 88円80銭台から 88円40銭台へ。(1/9午前10時頃~午後1時頃にかけて)

利上げをしても低迷が続く? 米10年債利回りがドル売りを誘っていた感はあるが、NY時間に移っても、日銀の超長期債オペ減額を材料視した円買い圧力が継続。ドル円は更に下落した模様。

日銀の超長期債オペ減額が、日銀は緩和解除へ動くのではないかとの憶測を呼び、米10年債利回りを2.4%台から2.5%台まで押し上げる結果に繋がったとか。


◆日銀が緩和政策を後退させるとの観測が増えたら?

日銀が緩和解除へ向かうとの思惑を持つ市場参加者が増え続けると、株式市場や為替市場、債券市場はどうなるのか。

考えるまでもない? 大暴落? 阿鼻叫喚? それとも各市場で高値更新が続く?

○これで日銀は1ミリたりとも、出口戦略には向かえない。という事がはっきりしたね。「円安」「株高」「債券高」を演出してきた「官製相場」が砂上の楼閣だったと馬脚を現したんだから。

iPadのバッテリーが充電されなくなったのでAppleCareサポートに電話して聞いてみたが、専任スペシャリスト(専任技術者)の余りのレベルの低さに愕然とし、やられた(=ボラレタ、詐欺か?)と思った。

AppleCare の使い方説明では、「専任技術者による電話サポート。何度でも無料です。」「お客様のMacに関するトラブルや疑問をサポート。Apple製品を熟知した専門技術者が大切なApple製品をケアしてくれます。」とあったので購入したが、それは大嘘?だった。


◆iPadの症状

iPadに通電すると「ピポォ」と音がして「バッテリーアイコンの右側に稲妻のアイコンが表示」されるが、「バッテリーアイコンのパーセント表示」は少しも増えず充電されない。

または、画面に「大きなバッテリーアイコンが表示」され「充電しています」と表示されるが、充電されない。


◆専任スペシャリストの対応

別のコンセントで試してみたかに始まり、そのコンセントで他のものは充電できるか、電源アダプタと充電ケーブルは純正か、認定品か未認定品かとか尋ねられ、口調は穏やかだったが疑念がありあり。

付属のUSB AC電源アダプタと充電ケーブル(Lightning-USB ケーブル)で充電していると回答するも、Appleのホームページ(https://support.apple.com/ja-jp/HT201569)に書いてあるような内容を長々と質問してきた。

そのサポートページには、「デバイスの充電中は、ステータスバーのバッテリーアイコンのそばに稲妻のアイコン」または「ロック画面に大きなバッテリーアイコン」が表示されますと書いてあるにも拘らず、

1.別の電源コンセントを試してみましたか?
2.デバイスの底部にある充電ポートに埃・塵(異物)は有りませんか?
3.充電ケーブルの端子に汚れ(埃など)は有りませんか?
4.充電ケーブルがデバイス本体にしっかりと差し込まれていますか?
5.充電ケーブル、USB電源アダプタ、コンセントの間がしっかりと接続されていますか?
6.サードパーティなどの製品を使って充電していませんか?
7.充電ケーブルやUSB電源アダプタに断線や端子が曲がっているなどの破損は見られませんか?

などと質問してきた。これって、iPad本体に通電されていないのではないかと言う疑いの目だよね。

○充電中状態を表す稲妻アイコンが表示されているのを無視した、単なる嫌がらせの質問としか思えないのだが。そうでなければ、充電してもいないのに稲妻アイコンを表示するiOSプログラムの不具合=バグなんじゃないの。

その他にも、原因を切り分けるので、他の iPad や iPhone は有りますかとか、パソコンのUSBポートで充電できますかとか、下らない&時間の無駄な質問をしてきた。

・「充電しています」表示を無視する気だな?(本当に精通しているのか怪しいものだ)


◆iPadのバッテリー充電で気を付けた方が良い事

iPadに限らず、Apple純正の付属品(USB充電ACアダプターや充電ケーブル)を使用すべしと、強く求めている気がした。

・iPad付属のUSB充電ACアダプター規格 5V/2100mA(2.1A)
・iPhoneやiPodの充電ACアダプター規格 5V/1000mA(1.0A)

iPhoneなどの充電器でも充電できるようだが、給電容量が1/2なので充電時間が余計にかかる。
500mA以下の何等かの電源アダプターを代用している場合、電流不足で充電されない。

(古い)一部のWindowsパソコンではUSBポートの給電容量が 5V/500mA と低いので、パソコンのUSBポートに充電ケーブル(Lightningケーブル)を接続しても「充電していません」と表示されて、iPadは充電されないようだ。


◆追記、Apple製品は周辺機器も含めて、低温に脆弱か?

寒波が押し寄せ低温注意報が出る中、隣の部屋にあるブラザー(Brother)の賢いプリンターからパソコンに「室温が低すぎます」とエラー状態であることが通知され、印刷することが不可能となった。

もしやと思い、iPadと充電ケーブル、電源アダプタを別の部屋に持っていき試してみたら、ちゃんと充電されるではないか。何のことはない、室温の低さから真面に充電ができないにも拘らず、「充電しています」とiPadは澄まして表示してた訳だ。

確かめていないので低温による充電の不具合=バグの原因が、iPad自身にあるのか、充電ケーブルにあるのか、電源アダプタにあるのか定かではない。

複数のガラケーなどはちゃんと充電できてるのに、やっぱり日本製品じゃないところが問題なのかな。

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