呆れ返るほどNYダウ急落、下落幅2352ドルの新記録、下落率ではブラックマンデー以来

12日のニューヨーク株式市場は、呆れ返るほどの急落で取引を終えた。ダウ工業株30種平均は前日比2352.6ドル安の21200.62ドルと、約2年9ヶ月ぶりの安値だった。

もう書き飽きたけど下落幅は過去最大を再更新、下落率は1987年10月19日のブラックマンデー以来の大きさとなった。昨夜も、全ての株式売買を一時中断するサーキットブレーカーが発動したらしい。

株価はトランプ米大統領の経済政策に対する通知簿だからね。新型コロナウィルス(武漢)肺炎の感染拡大に託けて、破裂寸前だったQEによる飽金(金余り)バブルを弾けさせたんじゃないの~、って勘繰りたくなるよね。

トランプ米大統領の失政による瑕疵は問われないもんねぇ~。

----------------------- 追記 ------------------------
いやートランプさん、思惑通りのガス抜き、ドンピシャリと嵌ったかな。NYダウが1985.0ドル高と過去最大の上げ幅で、終値23185.62ドルで13日の取引が終わったもんね。

政権内は誰も傷まず、新型肺炎に責任を擦り付けて、まんまとジャブジャブの金余りバブルのガス抜き、上手くいったようだ? それとも未だ未だ?

最高値からの下落率21.54%は正しく景気後退局面入りだけど、ここから株価を再度押し上げたら、米大統領再選は決まった様なもん・・・?
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仕方ない、新記録達成だからね、史上最高値からの表でも作るか。

気になるNY市場の新記録達成と騰落状況
日付NYダウ ナスダック 原油
価格($)幅  ($)率(%) 価格($)幅 ($)率(%) 価格($)幅 ($)率(%)
2/12 29551.42 ---- ----   9725.96 ---- ----   51.17 ---- ----
2/13 29423.31 -128.11 -0.43   9711.97 -13.99 -0.14   51.42 0.25 0.49
2/14 29398.08 -25.23 -0.09   9731.18 19.21 0.20   52.05 0.63 1.23
2/18 29232.19 -165.89 -0.56   9732.74 1.56 0.02   52.05 0.00 0.00
2/19 29348.03 115.84 0.40   9817.18 84.44 0.87   53.29 1.24 2.38
2/20 29219.98 -128.05 -0.44   9750.97 -66.21 -0.67   53.78 0.49 0.92
2/21 28992.41 -227.57 -0.78   9576.59 -174.38 -1.79   53.38 -0.40 -0.74
2/24 27960.80 -1031.61 -3.56   9221.28 -355.31 -3.71   51.43 -1.95 -3.65
2/25 27081.36 -879.44 -3.15   8965.61 -255.67 -2.77   49.90 -1.53 -2.97
2/26 26957.59 -123.77 -0.46   8980.77 15.16 0.17   48.73 -1.17 -2.34
2/27 25766.64 -1190.95 -4.42   8566.48 -414.29 -4.61   47.09 -1.64 -3.37
2/28 25409.36 -357.28 -1.39   8567.37 0.89 0.01   44.76 -2.33 -4.95
3/2 26703.32 1293.96 5.09   8952.16 384.79 4.49   46.75 1.99 4.45
3/3 25917.41 -785.91 -2.94   8684.09 -268.07 -2.99   47.18 0.43 0.92
3/4 27090.86 1173.45 4.53   9018.09 334.00 3.85   46.78 -0.40 -0.85
3/5 26121.28 -969.58 -3.58   8738.59 -279.50 -3.10   45.90 -0.88 -1.88
3/6 25864.78 -256.50 -0.98   8575.62 -162.97 -1.86   41.28 -4.62 -10.07
3/9 23851.02 -2013.76 -7.79   7950.68 -624.94 -7.29   31.13 -10.15 -24.59
3/10 25018.16 1167.14 4.89   8344.25 393.57 4.95   34.36 3.23 10.38
3/11 23553.22 -1464.94 -5.86   7952.05 -392.20 -4.70   32.98 -1.38 -4.02
3/12 21200.62 -2352.60 -9.99   7201.80 -750.25 -9.43   31.50 -1.48 -4.49


◆気懸りなのは、「翌日物レポ取引」と呼ばれる銀行間融資市場の悪化拡大と社債市場の金利急上昇だ。

日本経済新聞によれば、

米社債市場でも動揺が強まっている。景気悪化を警戒し、特に低格付け企業の社債が売られ、金利が急上昇している。原油価格の急落も相まって、エネルギー関連企業の社債利回りは20%を超える例も頻発。市場では将来の資金繰り悪化への懸念が増えている。

らしいが、債券破綻保険のCDS指標が急騰(保険料率が急上昇)した事には触れていない。

★サブプライム問題やリーマンショックなどの臭い物には蓋をしろ感覚???

レポ市場は、国債などを担保に民間銀行同士が短期資金を融通し合う市場だが、銀行間の「相互信用」が消失しかかっているのでどの銀行も貸し出ししたがらず、その資金(貸さなくなった分)を米連銀が貸し出す「レポ介入」を昨秋から実施していた。

これも日本経済新聞によれば、

米連邦準備理事会(FRB)は12日、短期金融市場に2日間で1兆5千億ドル(約158兆円)規模の追加の資金供給を実施すると決めた。短期債に限っていた米国債の買い入れも対象を拡大し、事実上の量的緩和政策の復活に近づく。新型コロナウイルスによる景気不安の高まりでドル資金の逼迫感が強まっており、異例の大量の資金供給で市場の安定を急ぐ。

FRBは資金需要が一時逼迫した2019年秋以降、短期金利を安定させるためレポ取引で金融調節を進めてきた。通常は翌日物なら1000億ドル、2週間物であれば200億ドルを上限としてきたが、市場の混乱が強まった12日には翌日物の供給量を1750億ドルに引き上げていた。2日間で1兆ドルを超す資金供給は極めて異例で、金融市場でドル資金が逼迫していることを示している。

と記している。

★相互信用の消失で極度の資金難(流動性の枯渇)に陥った中小銀行の倒産危機???

この記事について

このページは、烏柄杓が2020年3月13日 17:42に書いた記事です。

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