NYダウ大暴落? 2013ドル安と過去最大の下げ幅更新、初の停止措置発動

昨日9日のニューヨーク株式市場ではダウ工業株30種平均が暴落し、前週末比2013.76ドル安の23851.02ドルで取引を終えた。

ニュースによれば、新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な景気後退懸念が広がり、1日の下げ幅としては2/27に記録した過去最大を大幅に更新し、新たな過去最大の下げ幅となった。

S&P500指数が7%超急落して取引が一旦停止されたが、15分後下げ幅を拡大して取引を再開。株価急落に備えた取引の一時停止措置(サーキットブレーカー)が発動されるなど、世界の金融市場の混乱は底無し感を強めたようだ。

制度改正され2013年に新ルールが適用された「サーキットブレーカー」が発動されたのは、現行制度下では今回が初めてらしい。

NYダウと日経平均の騰落幅&騰落率
日付NYダウ 日経平均
価格(ドル)騰落幅(ドル)騰落率(%) 価格( 円 )騰落幅( 円 )騰落率(%)
2/26 26957.59 ---- ----   22426.19 ---- ----
2/27 25766.64 -1190.95 -4.42   21948.23 -477.96 -2.13
2/28 25409.36 -357.28 -1.39   21142.96 -805.27 -3.67
3/2 26703.32 1293.96 5.09   21344.08 201.12 0.95
3/3 25917.41 -785.91 -2.94   21082.73 -261.35 -1.22
3/4 27090.86 1173.45 4.53   21100.06 17.33 0.08
3/5 26121.28 -969.58 -3.58   21329.12 229.06 1.09
3/6 25864.78 -256.50 -0.98   20749.75 -579.37 -2.72
3/9 23851.02 -2013.76 -7.79   19698.76 -1050.99 -5.07


◆気懸りなのは、新型コロナウイルスの影響が世界各国の実体経済に影を落とし、投資家心理が冷え込み、世界同時不況の織り込みが加速する事だ。

FBRが定めるFFレートは、3/3に0.5%の緊急利下げを実施したので1.0%~1.25%となっているが、
9日時点の米国債の利回りは、
 2年債が0.391%
10年債が0.544%
30年債が1.005%
となっている(明らかに異常?)。

それに原油。サウジアラビアの離反や需給悪化(=景気悪化)などの要因から、原油相場は1バレル41.28ドルから31.13ドルへ、24.59%の急落となった。

★原油が下落すると日本はウハウハだが、この感じ、どっかで何時しか見たり体験したりした事はないかな? そう、ブラックマンデー前後って、こんな感じじゃなかったかな(様な気がする)。

この記事について

このページは、烏柄杓が2020年3月10日 19:41に書いた記事です。

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