何故か今年、米著名ヘッジファンドが次々と、顧客投資家の運用資産を返還する事態となっている。
日本経済新聞の「米老舗ヘッジファンド、ムーアが顧客資金の運用停止 金融最前線」2019/11/22 記事によると、
米ヘッジファンド大手ムーア・キャピタル・マネジメントは投資家の資産を返還し、約30年にわたって続けてきた外部向け運用を店じまいする。今後は従業員など会社内部の資産運用に特化する。同社が顧客の投資家に宛てた書簡で明らかにした。積極的な売買で高収益を上げてきたファンドも近年は利回りが低迷し、投資家からの運用報酬引き下げ圧力も高まっていた。
らしい。
ヘッジファンドが顧客の資産運用を停止し資産を返還する事になると、どこかしらで売りが出る(勿論売り玉も有ろうが)訳で、株式か、債券か、商品か、その他市場で下落が発生する(した?)事になる。
★市場の上値は頭打ちとなり、堅調だったバブルも弾けて、大暴落する羽目に・・・。例えバブルでは無かったとしても、運用停止された資産(買い玉)の穴埋めが無ければ、何れ市場は下落に向かうことになる。誰が穴埋めをするのか?
9月の「ファンドマネージャー不要、AIに任せて好成績を叩き出す?」で、米ヘッジファンドの創業者等の次々引退は金融恐慌を示唆か、みたいな事を書いたが、更に確度が高まった?
既に運用資産を投資家に返還したり、返還を決めたりしたのは、
・デビッド・テッパー氏
・レオン・クーパーマン氏
・ジョン・ポールソン氏
などのカリスマ投資家のようだ。
★因みに、米著名ヘッジファンドの運用成績は、年率凡そ18%~25%の好成績を叩き出していた。日本のふざけた、元本を食い潰しても当然とばかりに、売買手数料や運用報酬を掠め取るどこぞの運用会社とは大違いだ!