ニュージーランド中銀の政策金利(真意?)は何処へ

RBNZ(ニュージーランド準備銀行)は8月7日、政策金利のOCR(オフィシャルキャッシュレート)を市場予想を上回る50bpの大幅利下げを決定し、過去最低の1.00%とした。

その後の会合では、9月25日と11月13日の両日とも史上最低の1.00%に据え置く決定をしたが、11月の大方の予想は25bpの利下げだった。

予想外の利下げと据え置き。結果として市場は翻弄された訳だが、RBNZとしては、して遣ったりかそれとも・・・。

大幅引き下げに動いた8月、オアRBNZ総裁は会見で「今回の利下げは将来行動することを排除しない」と述べ、更なる追加利下げの可能性を示唆し、「マイナス金利が必要になるというのは十分に可能性の範囲内だ」として非伝統的金融政策に踏み込む用意すらあるとの考えを示していたからだ。

11月会合後、複数のエコノミストは、NZの成長見通しに中銀は引き続き楽観的過ぎると考えていると語っていたが、RBNZが今朝、

・マイナス金利政策は中心シナリオにはない
・非伝統的金融政策が銀行収益に与える潜在的影響を考慮

などと発表したらしい。

★どっちを向こうとしているのか、何か隠してないか、ミスリードじゃないだろうな、RBNZ?

地銀などを整理縮小させて新たなデジタル中銀を志向するかの黒田日銀総裁と、オアRBNZ総裁、どっちが増しかな? 例え行き着く先は同じだったとしても。

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このページは、烏柄杓が2019年11月27日 16:15に書いた記事です。

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