株価下落、安倍首相の責任は? 燻る警戒感

昨夜12日のNYダウは287ドル高と4日ぶりに反発したが、週間では1107ドルの下落。10/8の26486.78ドルから10/11の25052.83ドルまで、1430ドル余り急落した格好だ。

株価の下落局面で底打ちしたのか? 投資家の心理は未だ未だ疑心暗鬼から抜け出せず、相場に警戒感が漂うのではないだろうか。

★教科書的には、トランプ大統領は正しい

教科書的に言えば中央銀行は、不景気になれば金利を下げて景気を刺激し、好景気になれば金利を上げてインフレ抑制へと舵を切る。市場関係者の本音は、トランプ相場でNY株式市場は活況を呈し経済指標も概ね良好を維持している、と言うものではなかったか。

トランプ米大統領はFRB(米連邦準備制度理事会)に関し、米国株急落について記者団の質問を受け、「FRBは間違っている。締め過ぎている。FRBはクレージーだ。株価急落は我々が長く待ち構えていたところだが、FRBのやり方には賛成できない」と語ったとか。

また、10/9には、

「FRBはやるべきことをやっている。しかし、私は気に入らない。これだけは言っておく。インフレは抑制されている。利上げをそれほど急ぐ必要はない。経済指標は記録的に良い数字なので、水を差したくない。我々は金融を正常化させているが、借金も返済せねばならない」

「この件について、パウエルFRB議長と話していない。私は関与しない」

と語っていたらしい。

★トランプ氏にしてみれば、株価を経済政策の通信簿と位置付け、株価が上がったときには自らの功績として自画自賛してきたのだから、当然と言えば当然だが。米国中間選挙に黄信号が点滅し始めたかも...。


◆日本は揃いも揃って、愚図ばかりか

日本に目を転じてみれば、一喜一憂しないとかコメントしないとかの愚図な言い訳さえもしなくなった気がする。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の年金原資、巨額の損失が発生していないことを祈るばかりだ。

★安倍君は、手柄自慢だけは朝飯前だからなぁ~。

安倍首相は日経平均株価をアベノミクスの手柄(=通信簿)と位置付け、株価が上がった時には自らの功績として自画自賛してきたが、株価急落に関しては「臭い物には蓋」よろしく、一切無視を決め込んだままだ。

○安倍晋三政権はほぼ全ての国内問題についても、同様の傍若無人な態度を取り続けている=無責任。

10/5の日経平均株価の終値は23783.72円、10/9は23469.39円、10/11は22590.86円、10/12は22694.66円で、週間では1089円の下落。

因みに、10/12のドル円は112.2円前後と、円高ドル安傾向だった。

★日本人投資家も、未だ未だ相場に対する警戒感が燻るのではないかな~、円安に傾かないし。

だけど、逆張り大好きトレーダーも多いから、資金飛ばさないと良いけど。

この記事について

このページは、烏柄杓が2018年10月13日 14:08に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「10月のアノマリーはドル高円安らしいけど、根拠が今一ねぇ~?」です。

次の記事は「米国10年債利回りで株も為替も四苦八苦?」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ

お気に入りリンク

Powered by Movable Type 6.3.2