2018年3月アーカイブ

日本経済新聞としては久々に、冴えた記事を配信したようだ(有料記事で、結論は不明だが)。

3/29付け「市場に第2のITバブル崩壊の兆し」記事によると、

28日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は小幅に続落した。終値は前日比9ドル安の2万3848ドル。売り買いが交錯し、前日の終値を挟んでもみ合う時間帯が長かった。引き続き主要ハイテク株の下げが相場の重荷となった。

ロイトホルト・グループのチーフ投資ストラテジストのジム・ポールセン氏はハイテク株の急落が目立つ現在の株式市場と、ITバブル崩壊を控えた1990年代終盤の状況に共通点を見いだした。

相対...

であるらしい。

実際、27日の米国市場では、米株高を演出してきた主役でもある「FANG」に代表されるハイテク株で構成された株価指数が急落。2014年9月の算出開始以来、最大の下げ幅となった。

「歴史は繰り返す」???


○逆張りであろうと順張りであろうと、無闇にレバレッジを掛けて大儲けしようと算段している御仁は、、、クワバラクワバラ。

安全資産(低リスク通貨)の「円高相場が止まらない」

先週23日の東京外国為替市場でも円相場は急伸。一時1ドル104円60銭台と、2016年11月のトランプ米大統領誕生以来、凡そ1年4か月ぶりの円高ドル安水準となった。市場では年前半にも1ドル100円を突破するとの見方も浮上。

にも拘らず、日本経済新聞の間抜けな記事見出しが踊る(躍る、じゃないよ)。

3/24付け「FX、個人のドル買い膨らむ」記事によれば、

外国為替証拠金(FX)取引を手掛ける個人の円売りドル買いが膨らんでいる。店頭FX大手の外為どっとコムの売買データによると、22日のニューヨーク市場終了時点での個人の円に対するドルの買越額は、2014年7月以来3年8か月ぶりの大きさとなった。

対円のドル買い比率は82.2%と2年ぶりの大きさとなった。22日のニューヨーク市場では円相場が1ドル=105円26銭に上昇した。年初来の高値だった105円...

と、外為どっとコム1社で全てが決まるとでも言いたげな書き方だ。

実際、3/23付け「進むトランプ円高、薄れた逆張り 一部は強制ロスカットの買い」記事と矛盾していないか?

トランプ米政権の強硬な通商政策を再びテーマにして勢いづいた投機的な円買いを前に、普段なら相場の流れに逆らう逆張り戦略で臨む日本の外為証拠金(FX)個人投資家「ミセス・ワタナベ」は金縛りにあったように動かなかった。ミセス・ワタナベの後退は、円のレンジが105円を上回る水準に定着して...

また、過去記事の日本経済新聞では、ミセス・ワタナベのドル離れを伝えていたよね。

金融庁が円高抑制策に打って出る?
株高=円高では困る日本経済新聞が頻りに藻掻いている?
他力本願な株の機関投資家と果敢なFXのミセス・ワタナベ


◆株式でも逆張りに沈む個人投資家

先週23日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反落(一時1000円を超える下落)。終値は前日比974円13銭(4.5%)安の2万617円86銭と、昨年10月以来の2万1000円割れの安値となった。米中貿易摩擦や円高急進への懸念が高まり、市場では日経平均の2万円割れを警戒する声も出始めた。

3/23付け日本経済新聞「日経平均、下げ幅1000円超 追い証懸念で個人も売り」記事によれば、

米中経済摩擦や円高加速への懸念が燻る中、相場の調整が長引くとの見方がじわりと強まった。相場の方向と逆の動きをする傾向がある個人投資家は昼過ぎまでは押し目買いに動いていたが、「信用取引をしている個人が追加証拠金(追い証)の発生を懸念して損失覚悟で売り始めた」(国内ネット証券の営業担当者)。

そうだ。

○3月終わりから4月初めにかけての週は、逆張り戦略は個人投資家にとって非常に危険な挑戦となるのではないか。以前のブラックマンデー時には、日経平均株価は前日比約3800円強の大幅下落を記録した。

既に2月から下落しているとは言え、一日で半値の1900円暴落したとしても、資金量の乏しい個人投資家にとっては致命傷となる筈。


◆今後の気懸り

・個人投資家の度を越した値頃感から、ドルだけでなく南アフリカランドやトルコリラに対する円売り仕掛けの増加
・ボルトン元国連大使を米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に任命。米イラク戦争を主導し、北朝鮮への先制攻撃を主張
・日本に対する米国の関税措置が未だに除外されていない

・トランプ政権の動向こそが最大の市場波乱要因!

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