初場所初日から精彩を欠いた横綱白鵬が序盤戦で休場してしまった。横綱在位63場所と歴代1位(北の海)に並んだ白鵬らしくなかったなと思っていたが、毎日新聞に原因の一旦となるであろう「張り手・かち上げ封印、心に迷い」という記事があった。
有ろう事か横綱審議委員会(横審)は、白鵬の張り手とかち上げを「美しくない。見たくない」と非難したのだ。また、九州場所11日目の嘉風戦で敗れたが、勝ち名乗り後も土俵を下りない非礼で厳重注意された。とも書いてあった。
初日の取組後、白鵬自身が「私も出なくてホッとした」と振り返ったように、張り手とかち上げを封印したがために立会いの威力を欠き、負けが込む結果となったのだ。
○これらは日本人横綱ではない白鵬に対する、横審や相撲協会関係者による明らかな差別なのではないか?
横綱は誰もが勝敗に進退をかけている、命懸けだ。それを行司の匙加減一つで、立会いが成立したり・成立しなかったりでは、如何に横綱白鵬と言えどもすんなりとは受け入れ難かったに違いない。
◆品格とは何ぞや、横綱の品格を明確に言葉で説明できるのか?
徒に横審は品格と言う言葉を持ち出すが、「品格とは」と問われても誰一人として的確に答えられないだろう。だって、品格の定義そのものが無いんだから。
横綱の品格や在るべき姿、矜持など、今となっては絵空事? と思えなくもない。
・親方株-かつては数億円の札束が乱れ飛んでいた。
・弟子殺し-稽古(扱き?)と言う名の親方の暴力で、弟子を死に至らしめた
・協会不祥事-やくざを溜席で観戦させた、などなどなど
・降格しない横綱-貴乃花の1年以上もの休場を不問に付し続けた横審
◆いつから?
横綱の品格崩壊は、若貴兄弟から始まったと言っても差し支えないか?
「美しくない。見たくない」相撲の筆頭力士は、「腕(かいな)を極める」魁皇関。
相手の両差しを自分の両腕で外側から抱え込み、相手の動きを封じる相撲の技を閂(かんぬき)、片腕のみで閂を極めることを片閂(かたかんぬき)と呼んだ。
弱かったけど、大柄な体格と怪力の持ち主だった魁皇関が良く使っていた。魁皇は片閂した相手をその怪力で引きづり回した挙句、小手投げや極め出しなどで攻めたので、肘を壊される力士が数多く出るなど力士潰しの非常に危険な技だった。
○横綱審議委員会が公平公正だとは、とてもとても思えない!