昨年末に急激に値を上げて、1BTC=230万円超えの最高値を付けたビットコイン。しかし、今月17日には一時約100万円と、凡そ1ヶ月で半値以下に急落(瓦落がピッタリ?)した。
ニュースサイトを覘くと、中国や韓国、ドイツなどが規制強化に乗り出す事への懸念が高まっていることが価格急落の背景にあり、他の仮想通貨「イーサリアム」や「ビットコインキャッシュ」も大きく値を下げたとある。
先月の異常な値上がりが、投機的・熱狂的吊り上げだったと言えば言えなくもないのだが。何の価値の裏付けもないビットコイン(仮想通貨)は、暴騰暴落を演じさせられる側面があるという事かも知れない。
それにしても、「ねずみ講」と同類(と思われる)のビットコインが、何故ここまで持て囃されるのか不思議でならない。
以下の4記事(ニュース記事だったか、ブログ記事だったか忘れたが)を読んだら、ビットコインは紛い物だという事が分かりそうなものだが...。
・ついに220万円超え「ビットコイン暴落で損するのは日本人」警鐘鳴らす元日銀マン
・仮想通貨のマイニングに使用された電力、すでに世界159カ国の年間使用量を上回る
・ビットコインの「採掘」 2140年に発行上限に達する
・狂乱のビットコインが抱える「構造的リスク」
大体、昨年11月末時点で、既にビットコイン発行上限2100万BTCの内80%が発行済みとなっている。しかも、残り20%のビットコインは120年以上かけて、ゆっくりと発行されていく事になっているらしい。
採掘(マイニング)に対する報酬(リワード)は、初期には50BTCだったが、現在は12.5BTCに減少している。今後凡そ4年毎に6.25BTC→3.125BTC→1.5625BTCと半減する事になっている。
マイニング業者の得る収入(報酬)はどんどん減っていくのに、マイニングには大規模なコンピュータ資源が必要とされ、計算のために大量の電力を使わなければならない。
○期待される報酬額が採掘コストを下回って、採算が赤字になった場合に、誰が態々採掘を行うと言うのか?
どこかの時点でマイニング業者が大量に撤退してしまえば、ビットコインのシステムを維持していくこと自体が困難になる事は想像に難くない。