格安航空会社のデメリットが既存航空会社のメリットになる

至れり尽くせりのサービスを享受したいなら、正規料金を払って全日空や日本航空に乗っては如何か。既存航空会社で普通に受けていた無料のサービスは、格安航空会社ではほぼ全てが有料になると思っていた方が良いのではないか。


◆格安航空のデメリット

・飲み物や食事、毛布、枕、イヤホンなどは有料となる。
・空港で受託手荷物を預けるにも追加料金がかかる(無料で預けられる重量制限枠が最初から無いか、軽量設定されている)。
・シートピッチが狭くて座席が多少窮屈など、機内の設備面でも見劣りする。
・かなり詰まったフライトスケジュールが組まれ、フライト時間に遅延が発生しやすい。


◆格安航空の割安な価格設定は、徹底した経費削減のなせる業だ

・パイロットや整備士の教育費用を抑えたり、部品などの在庫コストを抑えるために、使用機種を1種類にほぼ統一。
・乗客一人あたりのコストを下げるため、座席数を増やす。
・初期投資とメンテナンス費用を抑えるため、機内設備を簡素化する。
・無料サービスの廃止や縮小(つまり有料)で、地上職員や客室乗務員の削減と収入増を図る。
・インターネットと電話を中心とするチケット販売。

などなど、多くの経費削減の努力を重ね(上記はほんの一部)、既存航空会社に比べて破格の価格設定を提供している。人によっては、これも立派なサービスの一つではあるまいか。


◆先日のバニラエアの提供サービスは不均一、時と場所によってサービスの質に差異が出るのは問題あり

往路が許されるのなら、復路も同一条件で許されるはず。と乗客は当然思う。ところが復路、過酷な条件を一方的に課された。バニラエアはこの点に関して、三省すべきだと思う。

転落の危険性があるから認めないと言うのも、無理があるのではないか。両手で這って階段を上った方が、色んな意味で危険性が高かったのではないか?

また、現地職員は危険防止の為に、当然最後まで見届けたはず。階段を這って上る姿を正視し続けられたのだろうか。他の障碍者への見せしめのために、心を鬼にしたのではない事を祈りたい。


ただ、障碍者だから全てが許される、という事でもないだろうとも思う。

この記事について

このページは、烏柄杓が2017年7月 4日 09:01に書いた記事です。

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