米国大統領選挙後に高を括っていた、分析能力に劣る日本政府

米国のトランプ大統領は就任早々、選挙公約の実現に向けた大統領令を矢継ぎ早に出すとともに、ツイッターや会談などを通じて国内はもとより世界中にブラフを仕掛けていった。

オーストラリアのターンブル首相との電話会談では難民移送問題で不快感を露わにし、会談を早々と切り上げて強面ぶりを発揮。(世界の首脳級に誇示したのがミソ)

日本に関しては、名指しで「他国は資金供給と通貨切り下げで有利な立場をとってきた。中国や日本は何年も通貨安誘導を繰り広げている」と発言。日本の通貨政策を強く批判し、ドル高を容認しない姿勢を示した。(2月10日の日米首脳会談でも通貨問題が取り上げられる可能性が強い?)


◆トランプ大統領の対日攻勢に対し、安倍首相は堪らず、アメリカでの雇用創出に協力するよう指示。

・日米連携で米に70万人雇用創出

共同通信によると10日の日米首脳会談で、日米が連携してインフラ投資などを展開、高速鉄道など幅広い分野で貢献し米国を中心に70万人の雇用を創出、約50兆円の市場を開拓する協力策を提示するとか。

鳴り物入りで登場したアベノミクスでさえ、「黒田日銀に負んぶに抱っこ」で真面な政策さえ出せず、第2第3の矢は影さえ見えず仕舞い。とてもとても安倍首相と日本政府に、支援策の「し」の字さえ出せるとは到底思えない。

・GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が米インフラに投資、日米首脳会談で提案へ

日本経済新聞によると、GPIFが米インフラに投資する案を2月10日の日米首脳会談で提案するとか。

安倍首相は衆院予算委員会でGPIFの資金を投入する可能性について、全く考えていない。GPIFの運用を私は指図できないと述べたそうだ。
首相も嘘つきだな~、GPIFの理事長を決めるのは誰? 自民党でしょ。

法律を変え、日銀総裁の首を挿げ替えてでも、政府の言うことを聞かせると息巻いていたのは誰? 自民党党首、安倍さんでしょ。

年金原資の流用=米国への貢物は、十中八九、決まったようなものだよね~。待ち受けるのは、日本の国富流出と年金生活者の崩壊。

この為にGPIFの運用比率を変更して、外国(=米国)投資比率を高めたんじゃないことを祈る。でなきゃ安倍さん、大国賊だな。

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このページは、烏柄杓が2017年2月 6日 00:15に書いた記事です。

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