郡山市長、養殖鯉を食わせて本当に大丈夫?

「広報こおりやま」1月号に、えぇっと、驚くべき内容が載っていた。

 ・ため池の放射性物質対策を実施【18億3,544万円】
 ・郡山の鯉を使った「恋する鯉丼」が期間限定販売

◆市内の溜池の(放射能)除染は、安全・安心な市民生活を送るうえで欠かすことができず結構なことだが、原発事故から6年も経つ今年まで手付かずのままだったことに憤りを隠せない。

市街地の溜池詳細調査結果を踏まえ、除去土壌等の処理方針が固まったことから、市街地5か所の放射性物質対策を実施するらしい。

原発事故当初から溜池や学校のプールなどの底に堆積した放射性物質が問題視されていた。市側当局も状況を把握していたようで、学校のプールの清掃(真の目的は除染?)は、頃合を見計らってさっさと行われ、プールの授業が再開された。

◆鯉を養殖するための溜池を除染したとか、放射能により鯉の出荷制限がかかったとか、聞いたことがない。

「鯉に恋する郡山プロジェクト」の一環として、郡山の鯉を使った「恋する鯉丼」を市役所内食堂で販売。鯉の天麩羅をはじめ、あさか舞や大葉など地元の農産物が盛りだくさん! 小鉢、みそ汁、お新香、ドリンクが付いて料金は620円と激安(1日20食限定)。

沼底の泥地を好む鯉を、除染もしていない養殖溜池の鯉を、食べて本当に大丈夫なのか? 大人だけが食べるとは限らないだろうに。市役所の食堂で提供してるんだから鯉を食べても大丈夫だよねって、安心安全を郡山市民に刷り込ませるのが目的か?

この話以前に、養殖鯉の販売強化を図るために小学校などの学校給食に鯉を出したらどうか、と言う耳を疑うような話が市議会で持ち上がったとか。

郡山市長は責任を持って、養殖鯉の放射能検査結果を市のWebサイトに掲載すべきだと思う。それと、検出限界が100ベクレルでは高すぎる!

この記事について

このページは、烏柄杓が2017年1月 1日 23:08に書いた記事です。

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