配信スプレッドの良し悪しだけで、FX業者は語れないが

「原則固定スプレッド」とか「業界最狭水準スプレッド」とか、勇ましい文句が並ぶFX業界大手の宣伝広告。実際どうなのよ、とネット検索をかけてみたら、カリスマトレーダー(坂井秀人さん)のツイートを見つけた。

ただその前に、

 ・スプレッドが業者に都合良く広がっていないか、急変動(値が飛ぶ)時に拡大がなかったかの「配信性能」
 ・(通信)遅延などが発生した時のスリッページが業者有利(顧客不利)に傾斜してなかったか、約定拒否してなかったかの「約定性能」

などが、一日を通して守られたかどうかの方が良し悪しを判断するうえでは重要だと思うが、確認する術は当然ない。


◆英国EU離脱決定時、国内系FX会社の配信スプレッド、昨年6月24日(金)
DMM(73)、GMO(80)
マネパ(129)、FXブロードネット(173)、SBI証券(182)
YJFX(200)、FXCM(232)、外為ドットコム(261)、カブドットコム証券(282)
インヴァスト証券(300)、FXプライム(318)
ヒロセ(499)
岡三証券(500)
みんなのFX(990)
楽天FX(2511)

0.1pips単位なのでGMOは8銭、ヒロセは50銭、楽天は2円50銭。通常各社とも0.3銭。


★朝8時過ぎの英ポンド急落時、国内系FX会社の配信スプレッド、昨年10月7日(金)
アヴァトレード(118)、GMO(123)、FXTF(140)、フォレックス・ドットコム(167)、OANDA(194)
外為ドットコム(200)、FXブロードネット(285)、アリーナ(298)
楽天(500)、YJFX(500)、外為ファイネスト(557)
JFX(1046)、ヒロセ(1104)
DMM(2071)
じぶん銀行(6930)


これが業界大手の大々的に宣伝していた「原則固定0.3銭」の実態、それともイベント突出時はこれが当たり前? しかもヘッジ比率が異様に低かったら、(確認する術がないけど)顧客に対する裏切りだよね。

「英国EU離脱ショックでも安心」「ファットフィンガーショックでも安心」「トランプショックでも安心」なFX業者は一体どこ?

この記事について

このページは、烏柄杓が2017年1月 9日 23:54に書いた記事です。

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