FRB(米連邦準備理事会)がFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催して政策金利を引き上げると予測されていることや、11月8日以降のトランプマジックの期待先行により、米国はドル高やNYダウ・ナスダックなどの株高フィーバーに煽られている。
それに伴い世界各国では米ドルが買われ(自国通貨が売られ)、ドル高の過熱感に拍車が掛けられる形となっている。
この米国株高の高揚感はいつまで続くのか、いつまでも続くのであろうか? 似通った状況は過去にも見られた。
・世界恐慌前
・ITバブル崩壊前
・リーマンショック前
など。今回も又ぞろのバブル膨張、一攫千金を夢見る懲りない面々か。
ここ数年価格が低迷してきた商品相場は、先日のOPEC(石油輸出国機構)加盟国とOPEC非加盟国との原油減産合意により原油価格が1バレル50ドルを超えてきており、インフレを加速するのではとの憶測も。
ただ、金(Gold)は今のところ、伝統的に逆相関関係にある米ドルと対を為し、一旦上昇した価格も下落している。これが正相関の関係に転換し、金価格が上昇して行くようだと、今回のバブルも崩壊必死。
米ドルと金の相関関係は、
・リスク選好(オン)は逆相関
・リスク回避(オフ)は正相関
と言われているので、投機マネーのリスク選好が終わりを迎えない限り、トランプ・ラリーなどのバブルは弾けないはず?
これからは、米国10年債の金利を押し上げるインフレ率上昇と金価格の高騰に要注意かも。
「有事の金」と「有事の米ドル」をお忘れなく。