稀に日本経済新聞も襟を正す時がある?

超久し振りにと言うか、極偶に、日本経済新聞も(対象が誰かは定かでないが)襟を正す事があるらしい。

「企業の格下げ広がる 米フォード社債はジャンク債に 超低金利で債務膨張、収益力に陰り」 2019/10/19 記事によると、

世界で企業の格下げが増えている。超低金利を受けて債務が膨張する一方、収益力に陰りが出始めてきたためだ。利回りを求めるマネーが流れ込み、リスクが拡大する中でも起債の勢いは止まらない。格下げの現状を探った。

「債務不履行の可能性がある企業債務は2021年に19兆ドルに上る可能性がある」。国際通貨基金(IMF)は...

なのだそうだ。

つい先日、トヨタが国内で、金利ゼロの社債を発行したのは意外だったが、IMFがデフォルトの可能性がある企業債務残高が2000兆円を軽く超える可能性について触れたのは驚きだね。

然も、米フォード社債が投資不適格のジャンク級扱い? 何故に世界は、低格付け債の起債がブーム襲来となる程、浮かれているのか。巷で言われているユーフォリア(熱狂的陶酔感)、まさかね?

★まぁ、世界は広い。民間企業ですらマイナス金利で社債を発行し、利息を得ながら借金をするという逆転現象さえ生じているらしいから。

米欧は相次いで量的緩和再開に舵を切ったようだが、主要国中銀の緩和競争が再燃すれば、金融の歪が更に拡大する事は必然。

今後景気が後退局面に向かえば、更に格下げが増え、投資適格だった社債もジャンク級に成り下がり、借り換えなどの資金繰りに行き詰る企業も続出することだろう。

★借金し易い金融環境では、本来破綻すべき企業を生き長らえさせ、ゾンビ化させるのに一役買うことになる。損失覚悟の悪循環(ババ抜き)は、既に始まっているのかもね。

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このページは、烏柄杓が2019年10月21日 17:26に書いた記事です。

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