REIT型投信に個人回帰、問題無いのか?

危うくないか、キナ臭くないか、J-REIT。

今年に入り国内外のREIT(不動産投資信託)で資産を運用しようと、個人投資家の資金が戻って来ているそうだ。REITの資金流出入額の動向を見ると今年1月は113億円が流入し、平成28年10月以来2年3ヶ月振りの流入超(流出額<流入額)になったとか。

なんと毎月分配型においては高齢者の資金も回帰しているそうで、喉元過ぎればなんとやらで泣きを見なければ良いのだが。

REITはオフィスビルやマンション、商業施設から得られる賃料という比較的安定した収入源を基にして利益を投資家に分配する不動産投資信託のため、相対的に高い配当利回りが期待できる金融商品と言われてきたのだが、毎月分配型投信は分配金を支払うために投資元本を取り崩さなければならない危険性も高かった。

★そこに付け込んだのが海外のヘッジファンドだ。

J-REITは東京五輪開催による都心部の再開発や地価上昇の欲の皮、日銀の異次元緩和による相対的な利回り高に沸き、平成28年度末までは堅調に推移したとされるが、それ以降、金融庁が運用実態よりも高い分配金を出す毎月分配型の金融機関による積極的な販売に待ったをかけた事もあり、一転して資金流失に見舞われることになった。

分配金捻出のためのREIT売却で価格自体が下落。分配金の引き下げも相まって、純資産総額(残高)も大きく目減りした。

毎月分配型は毎月決算が来るようなもの。決算に照準を合わせて売り込めば、ヘッジファンドは濡れ手に粟だったに違いない。


◆昨年度以降J-REITに買いが入り、相場を下支え

理由は、分配金利回りは年平均4%強と他の金融商品に比べ高く、価格の割安感や安定感の強まりで投資家などから買いが入ったからだそうだが、国内外の機関投資家や個人投資家だけでなく、日銀が買い支えている事も大きな要因の一つではないか。

事実、日銀は今日も東証REIT指数の下げ幅を圧縮させるべく、J-REITを12億円買い入れている。

昨年1年間、J-REITに投資するファンドがプラスのリターンを上げたことで再注目され、資産分散効果や運用効率の改善を謳って推奨する記事も多くなってきた。

果たして、個人投資家がのこのこ出て行って大枚を叩いて良いものかどうか?


◆リスク要因

・長期金利の上昇
・主な買い主体は海外投資家
・東京五輪後の不動産市況に不透明感
・日銀の澄まし顔はいつまで

この記事について

このページは、烏柄杓が2019年2月26日 21:38に書いた記事です。

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