過剰融資に走った銀行、多重債務者増産の後は自ら焦げ付き始める?

限りない欲望は人間の性なのか。あれから高々2、30年だと言うのに、喉元過ぎればと言うか歴史は繰り返すと言うか、多重債務者がまたぞろ増加している。欲に惑わされると、自ら詰んでしまう事が見えなくなるようだね。

6/20付け日本経済新聞「カードローン メガ銀の火種に、保証会社の貸倒費用13%増 過去の融資が焦げ付き」記事によると、

カードローンなど無担保融資の貸し倒れが、メガバンクの火種になりつつある。ローンの返済を保証するノンバンク大手3社の貸倒関連費用は2017年度に約1400億円と前の年度から13%増え、6年ぶりの高水準になった。相対的に高い金利で融資するカードローンはメガ銀の業績を下支えしてきたが、一転して重荷になる可能性もある。

都内在住のある女性会社員は銀行カードローンの借入額が年収を上回る。毎月の返済額は月収...

らしい。

大体、無担保融資ってどう言うことよ。金利が高い上に、年収を上回る貸付。とても堅しい銀行とは思えない。
過剰融資は昨年から問題視されていて、今年の初めから(遅すぎだろ?)金融庁が気にする素振りを見せてはいたが・・・。

日本経済新聞には、

1/26付け「カードローン 顧客対応の拡充促す、金融庁検査の中間取り纏め」
6/12付け「4月のカードローン残高2.3%増」

などの銀行カードローンに関する記事もあった。

中には、「個人が貸家を建てる際のアパートローンの残高も公表。4月末残高は22兆8318億円となり、前年同月比で1.5%増えた」などという、空恐ろしい内容もあったが。

アパートローン、個人が気軽に借りるような代物じゃないだろ! と思うのは自分だけ? またぞろ金融不安が惹起される事が無いよう、願うしかないか。


○ただ最近は、奨学金の借り入れで数百万円もの負債を抱えて大学卒業する学生さんも少なくないらしいから、以前とは比較にならない程厳しい状況に若者が置かれている、というのは確かかも知れない。

この記事について

このページは、烏柄杓が2018年6月21日 21:16に書いた記事です。

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