2017年12月アーカイブ

12月11日付け東京新聞によると、ロシアのプーチン大統領が11日、ロシア軍が駐留するシリア北西部のヘメイミーム空軍基地を電撃訪問して軍人らを前に演説し、ロシア軍が過激派組織「IS、イスラム国」との戦いに勝利したと強調。シリアに派遣している軍の「大部分」の撤退を始めるよう命令した。

東京新聞は以前、ジャーナリズム精神に富んだ報道姿勢が海外からも高く評価されているとか何とか言ってたけど、この記事ってどうよ?

上記に続けて、

プーチン氏は「シリア軍と共に国際テロ集団を壊滅した」と宣言した。IS掃討作戦が完了したとの主張を内外にアピールし、2年を超えた軍事介入を正当化する狙いだ。

だと宣った。

正当化が狙いだ? 他紙の御用新聞と団栗の背比べだよね。露軍を悪者にして、米軍に言及しないのは如何なものか。

○プーチン大統領はシリアのアサド大統領から要請を受け、初めてシリアに露軍を進駐させた。国際法上、露軍は正当な援軍だよ。

○対する米軍を始めとした連合軍やトルコ軍などは、明らかに国際法違反を犯した侵略軍だよね。アサド大統領の退去要請を無視して一方的に居座り、徒に空爆を続けて一般市民を巻き添えにして多数の犠牲者を出した。

然も米軍などはオペレーションミスだとか強弁しながら、武器弾薬・食料医薬品などを浅ましくも、ISなどの反政府武装勢力に供給・支援していたと言うじゃないか。開いた口が塞がらないよ!

東京新聞は、「世界の動きも海外特派員網でカバー」「本質をずばりと突くジャーナリズム精神」「東京のオピニオンリーダーとして高い評価」と自画自賛してるけど、本当かね~?

・口先だけでなく、実際に行動で示してもらいたいものだよ。

12月6日の東京新聞によれば、中国との間で海洋問題を議論する「高級事務レベル海洋協議」で、日本外務省は沖縄県・尖閣諸島などを巡る東シナ海での偶発的衝突回避に向け、防衛当局間で設置する「海空連絡メカニズム」に関し「構築および運用開始に前向きな進展を得た」と発表。日本政府関係者は「障害はなくなりつつある」と正式合意に意欲を示したそうだ。

中国筋から嘲笑われているとも知らずに、日本政府は臆病者だっただけでなく、甘ったれ坊やでもあったようだ。中国や米国のような大国にはペコペコご機嫌取りをする腹癒せに?、北朝鮮のような小国(日本が勝手に思っているだけだが)には居丈高に声を張り上げる。

中国と北朝鮮のどちらが、日本にとって喫緊の脅威か分かっていないようだ。もっとも北朝鮮も、日本を脅かすことに成り得る潜在能力は有りそうだが。

12月2日の東京新聞の記事「習氏、尖閣で軍事行動に言及、軍幹部の非公開会議で」によれば、

中国の習近平国家主席が軍幹部の非公開会議で沖縄県・尖閣諸島について「(中国の)権益を守る軍事行動」の推進を重視する発言をしていたことが2日、中国軍の内部文献で分かった。日本の実効支配を打破する狙い。直接的な衝突は慎重に回避する構えだが、現在は海警局の巡視船が中心の尖閣周辺海域のパトロールに加え、海軍艦船や空軍機が接近してくる可能性もある。

文献によると、2月20日に開催された軍の最高指導機関、中央軍事委員会の拡大会議で、同委トップを兼務する習氏は「我が軍は、東シナ海と釣魚島(尖閣諸島の中国名)の権益を守る軍事行動を深く推進した」と述べた。

そうだ。


◆意思疎通を強化する事で一致とは、互いに平行線を辿る事と同じ

「日本の実効支配を打破する狙い」は目の付け所が実にシャープ。

リップサービスで米国は、尖閣諸島は日米安保の対象範囲と言うけど、日本政府の施政権が及んでいるからとの条件付きだからね。一時的にせよ中国軍に尖閣諸島を掌握されたら、日本が奪還するのは絶望的。

だって、日本政府の施政権が及んでないんだから、日米安保の対象外! 米軍は絶対に日本の救出になど乗り出さない! フーッと安堵の溜息を付くトランプ米大統領かな。

その後は沖縄群島だって、どうなるか分かったもんじゃない。それは習近平氏と中国軍にとって、想定内、射程内、譲れない。

日本にとっての国家リスク、北朝鮮<中国<米国だろ?

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