無理筋かな?ミセス・ワタナベ、逆行したら大事だよ

株には「人の行く裏に道あり花の山」の格言もあるけど、FXは如何なのかなと言うより遣り過ぎなんじゃないの、ミセス・ワタナベ? FXトレーダは兎角「付和雷同、群集心理に陥りがち」だけど、突っ込み過ぎて大火傷をするのも何だかねぇ~。


◆先週金曜日S&Pが格下げ、ムーディーズが格下げ検討としたにも拘らず、南ア・ランド(ZAR)堅調推移

11/27付け日本経済新聞の記事「揺れる高金利通貨 個人の逆張り続く、経済部 今堀祥和」によると、

高金利通貨としてFX(外国為替証拠金)取引で、人気の高いトルコリラと南アフリカランドが下落している。こうした動きに国内の個人投資家「ミセス・ワタナベ」が反応、得意の逆張り戦略を展開する。「米国の利上げペースの鈍化が、新興国通貨を支える」との期待もあるが、トルコと南アフリカの政治情勢は見通しにくい。戦略の危うさを指摘する声は多い。

らしい。

実際、北朝鮮のミサイル発射準備を巡る報道で、海外市場・東京市場共に円高がジリジリと進行した(FRBの低インフレ環境では利上げペースは緩やかの見通しも重石とされるが)。久し振りの北朝鮮情勢による円高もあり、投機筋の一部には円高に賭ける動きも静かに進んでいるようだ。


◆FRB(米連銀)10月からバランスシート縮小開始を決定

FRBは、リーマン危機後の金融救済策として行ったQE(ドル大増刷による債券買い支え)によって極度に肥大化した手持ちの保有資産=債券を売却していき、バランスシート(資産)を縮小する健全化策を実行に移すことを決めた。

だが、米連銀の債券売却は金利の急騰を招く危険性が有り、ジャンク債の金利高騰が債券と株のバブル崩壊を引き起こす恐れが有る。

11/16付け日本経済新聞の記事「世界株高に不気味な影 米ハイイールド債に変調」には、

米国株を起点とした世界的な株高に不気味な影が伸びている。長らく続いた緩和相場の象徴でもある米低格付け社債(ハイイールド債)が変調を来しているのだ。

とある。米国の利上げペースが鈍化しようとしまいと、バブル崩壊による円高の可能性は常に纏わり付いているようだ。


◆北朝鮮が暴発するように仕向ける? トランプ米大統領、執拗に挑発行為を繰り返した挙句テロ国家再指定

朝米開戦により1ドル99円なる話も飛び出すFX市場。米朝激突で大喜びするのは、(日本の安倍首相?と)ヘッジファンド位のものだろう。

低ボラティリティーでは商売上がったり、高ボラティリティで価格変動幅が大きい時ほど稼ぎ時のヘッジファンドの所以かも知れない。


・金正恩委員長、自重しろよ。 トランプ米大統領の手練手管に絡め捕られるなよ!

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このページは、烏柄杓が2017年11月28日 22:54に書いた記事です。

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