日本版ウォールストリート・ジャーナルの「日本経済新聞」の記事が、投資家の不安心理を示すVIX指数で揺れている? 相場下落の警戒薄れるとか、嵐の前の静けさとか。
少なくとも経済紙なんだから、プロだけでなく素人の投資家にも分かりやすい記事を書いてもらいたいものだ。
有料記事なので見出しと前書きだけでは結論は分からないが(最後だけ否定形ということも)、プロ未満の一般投資家は大損の憂き目に晒される事があるのではないか。
・嵐の前の静けさか 株の恐怖指数、23年ぶり低水準が示す未来
・米株、「低恐怖」がもたらす恐怖
・米株「恐怖指数」、23年4カ月ぶり水準に低下 相場下落の警戒薄れる
5月8日の米国株式市場で、恐怖指数と呼ばれるVIX指数が1993年12月以来23年4か月ぶりとなる低水準を付け、9.77で終えた。翌9日も、10未満の低水準での推移となったとか。
リーマンショック後、VIX指数は大幅に上昇した。裏を返せば、今はリスクフリー? バブル最盛期? 投資家皆が夢の中?
過去の水準を見てみると、
・1994年のメキシコ通貨危機 : 1993年12月に8.89
・2007年のサブプライムショック : 2006年12月に9.39
・2008年のリーマンショック : 2007年02月に9.70
VIX指数の低迷が話題になる中、過去の低水準は恐怖シナリオを示唆しているとも見受けられ、警戒する必要があるのかもしれない。ただ、危機が訪れるまでに凡そ1年~1年半のタイムラグがある。
2017年5月8日の9.77に対して、ショックは発生するのか否か、早いのか遅いのか、神のみぞ知る?