安倍首相が口を閉ざす日米首脳会談の代償は円高への転換か、更なる官製株高にのめり込む?

アベノミクスとは、日銀の金融緩和で急激な円安を誘導し無茶な「近隣窮乏策」を図ることで、輸出大企業に多大な利益をもたらすとともに官製相場の株高を演出することで、いかにも好景気であるかのように見せかけること。

その道具立てとして、輸出企業の業績を向上させることで株価が上がる仕掛けが施された日経平均株価が使われた。

つまり安倍首相は、喉から手が出るほど欲しかった株高好景気を実現する手段として、怒涛の円売りドル買いを誘発する日銀の金融緩和策を利用した。

だがアベノミクス開始から4年がたち、当初過激な円安を黙認していた米政府もそろそろ我慢の限界を迎えることとなった?


◆繰り返される老害際立つ厚顔発言

麻生財務相発言

 ・円相場はまだ120円にいっていない。円安と言われる覚えはない。
 <ペンス米副大統領の同意を得たのか?>

安倍首相国会答弁

 ・トランプ大統領の為替に対する発言は中国に対してであり、日本を指していない。
 <トランプ大統領が日本の名前を出して発言したのは、テレビで何度も放映されている。トランプ大統領は前言を撤回したのか?>


◆ドル円の為替レート状況

去年の最安値は121円70銭前後、今年の最安値は118円60銭前後、首脳会談当日(2/10)の安値は113円90銭前後、会談後の安値は115円前後、会談2週間後(2/24)の安値は112円10銭前後。

明らかに円安が反転して「円高」の流れに?

今後はトランプ大統領の意向を受けて、米国の対日貿易赤字を減らすための円高ドル安が容認されていくはず(日銀は米国のための金融緩和を続けさせられながらも、円安抑止を強要される?)。


◆安倍政権の支持率アップと長期政権化のために円安と官製相場による超株高を演出したが

実体経済がそれほど好転せず、未だに株価19000円前後でダラダラともたついている。

トランプ大統領から円安に釘を刺された(睨まれた?)安倍さんとしては、これ以上円価を棄損させることも儘ならず、(中国を除いて)八方塞という状況か。

この記事について

このページは、烏柄杓が2017年2月25日 17:59に書いた記事です。

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