世界中の政治家と科学者が、地球温暖化の影響で南極の海氷が解け出し、海面上昇などによる被害を招くのではないかと大騒ぎし出してから、早二十数年。
世界各地で反証のデータが上がってきていましたが、先日、ジョナサン・デイ博士(英レディング大学)が「スコット隊などが収集したデータによれば、南極での海氷の拡大や縮小について、我々の見方を変える可能性がある」と指摘したようです。
スコット隊(ロバート・スコット)やシャクルトン隊(アーネスト・シャクルトン)のものを含む、1897年~1917年に航海した9隻の探検日誌を分析した結果、「南極大陸を取り巻く海氷の大きさについて、約100年前と現在でほとんど変わっていない」という事が分かったとか。
記録にある氷端の位置を基に分析した当時の海氷の大きさは530万~740万平方キロ。衛星観測で得られた現在の大きさは約600万平方キロ。
1950年代には、これよりもかなり大きかったことが分かっており、20世紀には増加した時期と減少した時期があり、一方的に縮小を続けているのではないことが分かったと指摘。
更に、最近ではわずかに大きくなっていると言い、南極の海氷は北極よりも温暖化の影響を受けにくいとみられるとしています。
南極大陸を目前にした南極観測船「しらせ」が、分厚い海氷に阻まれ昭和基地への物資補給を断念したと、何度ニュースになったことか。パリ協定、怪しいんじゃないの?