多くの日本人は何故か、円安に沿って(日経平均)株高(逆相関)になる事を期待したがるようですが、既にその現象は崩れ、株高に円高の正の相関になっている様な気が・・・。
思えば2012年、野党自民党は民主党政権を下野させるために、物価&賃金の上昇だとかインフレ率2%だとかと息をするが如く大風呂敷を広げて庶民を騙し、まんまと政権転覆を成し遂げました。
そして荒唐無稽な異次元緩和を使って、超円安を出現させたかに見えました。それが、2012年10月下旬から2015年12月末の円安でした(終値の安値 125.58、高値 79.35、平均 106.59)。
その当時CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のIMM通貨先物未決済ポジションは如何なっていたかと、ブログ「為替損益の静寂2」で「令和02年12月時点のCME円先物持高」のグラフを眺めてみると。
その後の趨勢は、
・2016年1月始めから2016年11月下旬の円高
終値の安値 121.10、高値 99.89、平均 107.87
・2016年11月末から2018年3月末の円安
終値の安値 118.23、高値 104.72、平均 111.73
(2018年4月始めから2018年6月上旬は交錯)
・2018年6月下旬から2019年7月末の円安
終値の安値 114.53、高値 107.16、平均 110.86
・2019年8月上旬から2019年10月上旬の円高
終値の安値 108.46、高値 105.28、平均 106.90
・2019年10月中旬から2020年3月始めの円安
終値の安値 112.10、高値 107.10、平均 109.21
・2020年3月中旬から現時点(12月中旬)までの円高
終値の安値 111.25、高値 103.08、平均 106.31
と、長期的に右肩下がりの円高傾向が続いているようです。
★いくらUSドル好きの日本人がスワップ金利を得ようと「円」を売り込んでも、本家本元のアメリカでドル売りを仕掛けられていては、為替差損で真っ青!!
年明け以降も円高&株高が続くとなると、スワップ狙いの長期保有者にとっては警戒が必要な上に損切のリスクにも晒されて、とてもシンドイ事に成るのかも・・・。
★追記:
異次元金融緩和って本当は荒唐無稽な振りをした、大掛かりな輸出大企業優遇策、つまり格差拡大大作戦だったんだろうね。
自民党政府は、中小零細企業には、滴のお零れを回して遣るから黙って待ってろ! が信条の輩の集まりだからね。
・輸出代金の円換算による利益水増し!
・消費税還付による納税額圧縮(実際には納税免除に該当する程)